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めろん|保育士ママの子育ての話

保育士経験10年以上・5歳6歳娘のママ

「また同じ絵本?」——飽きるほど繰り返し読みたがるのには、理由があります
#絵本#読み聞かせ#子どもの成長#保育士

「また同じ絵本?」——飽きるほど繰り返し読みたがるのには、理由があります

2026-07-27

はじめに

「今日もこれ?」

寝る前の絵本タイム。子どもが持ってくるのは、また、あの絵本。

もう何十回読んだかわからない。セリフも展開も、親のほうが暗記してしまっている。

「たまには違う絵本にしようよ」と言っても、「これがいい!」の一点張り。

せっかくいろんな絵本を用意したのに、と、ちょっとがっかりしてしまうこと、ありませんか。

でも実は、同じ絵本を繰り返し読みたがるのは、子どもの発達にとって、とてもいいサインなんです。


子どもにとって「繰り返し」は、飽きるどころか楽しみの本番

大人は「結末を知っている話」に新鮮さを感じにくいですが、子どもは逆です。

「次に何が起きるか知っている」こと自体が、楽しいのです。

「ここでオオカミが来るぞ」「次のページでみんな笑うんだ」——先の展開がわかっているからこそ、安心してワクワクできる。子どもにとって繰り返しの絵本は、知っている道を歩く散歩のような、安心と楽しさのセットなんです。

さらに、繰り返し読むことで、子どもは毎回違うところを見ています。

1回目はストーリー、2回目は絵のすみっこにいる小さな虫、3回目は登場人物の表情——同じ絵本でも、子どもの中では毎回「新しい発見」が起きています。


繰り返しで育っているもの

同じ絵本の繰り返しは、実は学びの宝庫です。

  • 言葉の獲得:同じフレーズを何度も聞くことで、言葉が定着していきます。子どもが絵本のセリフを突然言い出すのは、この積み重ねの成果です
  • 見通す力:「次はこうなる」という予測が当たる経験の繰り返しは、物事の因果関係を理解する土台になります
  • 安心感:いつも同じ展開、いつも同じ結末。変わらないものがあるという感覚は、子どもの心の安定につながります

大人の「飽きた」という感覚で見ると停滞に見えますが、子どもの中では、ちゃんと積み上がっているんです。


親が飽きてしまった時の、ちょっとした工夫

とはいえ、読む側は正直しんどい日もありますよね。そんな時は、絵本を変えるのではなく、読み方を少しだけ変えてみるのがおすすめです。

1. 子どもに「読んでもらう」

暗記するほど読んだ絵本なら、子どもがセリフを覚えていることも多いです。「このページ、読んでくれる?」と役割を交代すると、子どもは得意げに"読んで"くれます。

2. 質問を1つはさんでみる

「このくまさん、今どんな気持ちかな?」と聞いてみると、何十回目の絵本でも、初めて聞く答えが返ってきたりします。

3. わざと間違えてみる

定番の一文をわざと言い間違えると、「ちがうよ!」と大喜びでツッコんでくれます。子どもが内容を完全に覚えている証拠を見られる瞬間でもあります。


「もう1回」が終わらない時は

「もう1回!」「もう1回!」が延々と続いて、寝る時間が押してしまう——これもよくある悩みです。

このときにおすすめなのは、「あと何回」を先に決めておくことです。読み終わってから交渉するのではなく、読み始める前に「今日は3回まで読んだら電気消すよ」と伝えておきます。

見通しがあると、子どもは案外すんなり受け入れます。逆に「もう終わり」を読んだ後に突然言われると、切り替えが難しくなり、ぐずりやすくなります。

回数を数える時は、指を折りながら一緒にカウントするのもおすすめです。「あと1回」が視覚的にわかると、終わりへの心の準備がしやすくなります。

図書館の絵本と、家の絵本は違う役割

新しい絵本との出会いも大切にしたい、という方には、家の絵本と図書館の絵本を使い分けるのがおすすめです。

家の絵本は「安心のための繰り返し用」、図書館で借りる絵本は「新しい出会い用」と役割を分けると、子どもの「同じのがいい」という気持ちを否定せずに、新しい絵本との接点も作ることができます。


おわりに

「また同じ絵本?」の「また」は、子どもの中では「もっと」です。

大好きなものを、大好きな人に、何度も読んでもらえる。子どもにとってこれ以上の時間はありません。

今夜も同じ絵本に付き合うあなたへ。その1冊は、確実に積み上がっています。

今日も、おつかれさまでした。

めろん

めろん

保育士資格・保育士経験10年以上。5歳・6歳の娘を育てるママ。 保育士の視点と母の視点から、子育てが少しラクになる話を書いています。

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