
夜中に何度も起きる子、実は珍しくありません
2026-07-23
はじめに
やっと寝たと思ったのに、夜中に「ママー」と泣き声。
添い寝して、また寝かしつけて、ようやく静かになったと思ったら、今度は自分が目が冴えてしまっている——そんな夜、続いていませんか。
「うちの子だけ、夜通し寝てくれない」と孤独に感じてしまいがちですが、実は乳幼児期の夜間覚醒は、とてもよくあることです。
今日は、夜中に起きてしまう理由と、対応の考え方についてお話しします。
「夜通し寝る」は、実はまだ発達途中の能力
赤ちゃんや小さい子どもの眠りは、大人よりも浅い眠り(レム睡眠)の割合が多く、眠りの周期も短いことが分かっています。
そのため、大人なら気づかずに寝過ごすような眠りの浅いタイミングで、ふと目が覚めてしまうことがあります。これは異常なことではなく、脳と体がまだ発達の途中にある証拠です。
「夜通し寝る」という能力は、年齢とともにゆっくり育っていくものであって、生まれつき備わっているものではありません。
夜泣きの背景にあるもの
夜中に起きる理由は、実にさまざまです。
- 昼間の刺激が多すぎて、脳が興奮したまま眠りについた
- 歯が生える、体が成長するなど、体の変化そのものが眠りを浅くする
- 環境の変化(引っ越し、入園、下の子の誕生など)への不安
- 単純に、その子の眠りの周期がもともと浅め
「原因が1つに特定できない」ことも多く、それもまた普通のことです。
起きてしまった時、まずやること
1. すぐに電気をつけない
明るい光は体を「朝がきた」と勘違いさせ、覚醒を強めてしまいます。豆電球程度の明るさのまま対応します。
2. 声のトーンを落とす
「どうしたの!」と焦った高い声より、「だいじょうぶだよ」と低くゆっくりした声のほうが、子どもの気持ちを落ち着かせやすいです。
3. 対応の仕方を、できるだけ毎回同じにする
抱っこする日、しない日、と対応がバラバラだと、子どもは「今日はどっちだろう」と余計に不安になり、覚醒しやすくなることがあります。多少不便でも、同じパターンで対応してあげると、次第に自分で再入眠できるようになっていく子が多いです。
「いつか終わる」と知っておくだけでも違う
夜泣きや夜間覚醒は、ずっと続くものではありません。多くの場合、年齢が上がるにつれて自然に減っていきます。
ただ、渦中にいる時は「これがいつまで続くんだろう」という不安のほうが大きくなりがちです。そんな時は「今はまだ発達の途中」というだけで、少し気持ちが軽くなることがあります。
親が倒れないための「交代制」のすすめ
夜間対応が続くと、いちばん心配なのは親自身の睡眠不足です。
もし家族が二人以上いる家庭なら、曜日や週単位で「今日は対応する人」を決めておくことをおすすめします。毎回どちらも起きて対応していると、二人とも寝不足になり、日中の余裕がどんどん削られていきます。
交代制にすると、対応しない日は耳栓をしてぐっすり眠れる日を作れます。ひとり親家庭の場合は、可能であれば数日だけでも実家やパートナーに助けを借りて、まとめて眠れる日を作ることが、長い目で見て大切です。
夜間対応は「頑張って耐えるもの」ではなく「仕組みで乗り切るもの」だと考えると、少し気持ちがラクになります。
病気が隠れているケースもある
ほとんどの夜間覚醒は発達の範囲内ですが、いびきが大きい、呼吸が止まって見える、日中も異常に眠そうにしている、といったサインがある場合は、一度小児科や耳鼻科に相談してみるのも選択肢です。
多くは心配のいらないものですが、「変だな」と思う点があれば、一人で抱え込まずに専門家に聞いてみてください。
おわりに
夜中に何度も起きるのは、あなたの寝かしつけ方が間違っているからではありません。
眠りの深さも、夜通し寝る力も、これから育っていくものです。
今夜も何度も起こされたあなたへ。それでもちゃんと対応してあげている、それだけで十分です。
今日も、おつかれさまでした。