
寝かしつけに1時間かかる子に、今日からできること
2026-07-22
はじめに
「そろそろ寝てほしい」と思ってから、実際に寝るまで1時間。
布団に入ってからも、水を飲みたい、トイレに行きたい、絵本もう1冊、抱っこじゃなきゃ嫌——気づけばこちらが先に眠気で限界になっていた、なんてこと、ありませんか。
「うちの子だけ寝るのが下手なのかな」と思ってしまいがちですが、実は寝つきの良し悪しには、性格よりも体の準備が大きく関わっています。
今日は、寝かしつけが長引く理由と、今夜から試せることをお伝えします。
寝つきが悪いのは「性格」より「準備不足」
大人は「疲れたから寝る」ができますが、子どもの体はそう単純にできていません。
眠るためには、体温がゆるやかに下がっていく必要があります。ところが寝る直前までテレビや電気の明るい光を浴びていたり、走り回って興奮状態のままだったりすると、体温がなかなか下がらず、脳も「まだ活動モード」のままになります。
つまり寝つきが悪いのは、性格ではなく、体が「眠る準備」に入れていないだけのことがほとんどです。
「入眠儀式」が効くのは科学的な理由がある
保育園でも、お昼寝の前は毎日同じ流れを繰り返します。同じ歌、同じ照明、同じ順番。
これは単なる習慣づけではなく、同じ順番を繰り返すことで、体に「次は眠る番だ」と覚えさせているからです。
人の脳は「パターン」を覚えるのが得意です。同じ流れが毎晩続くと、その途中まで来ただけで、体が勝手に眠る準備を始めてくれるようになります。
逆に言えば、毎晩バラバラな流れで寝かせようとすると、体はいつ眠ればいいのか分からず、迷ってしまうということです。
今夜から変えられる3つのこと
1. 寝る30分前に、部屋を少し暗くする
強い照明はメラトニン(眠りを促すホルモン)の分泌を邪魔してしまいます。豆電球くらいの明るさに落とすだけで、体は「もうすぐ眠る時間」と認識し始めます。
2. 寝る前の流れを固定する
「歯磨き→絵本→電気を消す→ぎゅっとする」など、順番を毎晩同じにします。内容よりも「順番が同じであること」が大切です。
3. 「もう1冊」「もう1回」には、あらかじめ回数を決めておく
寝る前の要求が止まらないのは、甘えではなく「終わりが見えない不安」からくることもあります。「絵本は2冊まで」と先に伝えておくと、子どもも見通しが持てて安心します。
それでも寝ない日は、そういう日だと思っていい
儀式を整えても、それでも寝ない日はあります。体調、興奮、昼寝の時間——理由はさまざまです。
そんな日は「今日は寝る準備がまだ整ってないんだな」と捉えて、いつもより気長に付き合ってあげてください。毎日1時間かかっていたのが、儀式を続けるうちに少しずつ短くなっていく子がほとんどです。
「抱っこじゃなきゃ寝ない」への向き合い方
寝かしつけが長引く代表的な理由に、「抱っこ・添い寝でしか寝られない」があります。
これ自体は悪いことではありません。むしろ、安心できる人のそばで眠れるのは自然なことです。ただ、体力的にしんどい・下の子のお世話ができないなど、親の事情で変えたい場合は、少しずつ距離を離していく方法があります。
やり方は、いきなり「1人で寝てね」ではなく、「そばにいるけど、触れていない」時間を1段階増やすこと。抱っこ→添い寝で手をつなぐ→添い寝で手を離す→布団の外に座る、というように、数週間かけて距離を伸ばしていきます。
一気に変えようとすると、子どもは不安から余計に泣いて、結局長引きます。焦らず、1段階ずつ。「今日はここまでできた」を積み重ねる感覚でいてください。
昼寝の時間も、影響しています
見落とされがちですが、夜の寝つきには、昼寝の時間帯も関係しています。
夕方に近い時間の昼寝は、体温リズムが夜の入眠に向けて下がるタイミングを後ろにずらしてしまいます。もし夕方うたた寝することが多いなら、お昼寝を少し早めの時間に調整するだけで、夜の寝つきが変わることもあります。
おわりに
寝かしつけの長さは、あなたの育て方の問題ではありません。
体が眠る準備に入るまでの時間には、個人差があります。同じ流れを繰り返してあげることで、その時間は少しずつ短くなっていきます。
今夜も、隣で付き合ってあげているあなたは、十分によくやっています。
今日も、おつかれさまでした。