
「食べない」は悪いことじゃない。保育士ママが偏食の子に伝えたいこと
2026-06-19
はじめに
作っても食べない。出したものを全部よける。同じものしか食べない。
食事のたびにため息が出る、という親御さんはたくさんいます。
「栄養が偏ってないか心配」「給食で困らないか不安」「私の料理がいけないのかな」
そんな罪悪感を感じているなら、先に言わせてください。
あなたのせいではありません。
子どもが食べない理由
偏食の原因はさまざまですが、よくあるのはこれです。
感覚の敏感さ においや食感が大人より強く感じられる子どもは多いです。「くさい」「ぬるぬるする」「ざらざらする」が本当に不快なのです。
食べたことがないものへの警戒心 新しいものを怖がるのは、自然な本能です。「知らないものは危ないかもしれない」という感覚が、食べることをためらわせます。
食べることに嫌な記憶がある 「全部食べなさい」「なんで食べないの」と言われ続けた子は、食事の場そのものが怖くなることがあります。
やらなくていいこと
「一口だけ食べて」は逆効果になることも
「一口だけ」は一見やさしいようですが、食べたくない子にとっては「絶対やだ」のプレッシャーになります。毎回続くと、食事の時間が怖くなる原因になります。
「食べないとデザートなし」もやめてみて
罰のような条件をつけると、食事が「乗り越えなければいけない試練」になります。食べることへの嫌悪感が強まることがあります。
食べないことを責めない
「好き嫌いが多いね」「なんでこれも食べられないの」という言葉は、子どもの心に残ります。
やってみてほしいこと
お皿に乗せるだけ
食べなくていいので、皿の端に1口分だけ乗せておきます。「食べなくていいよ」と言って、そのままにします。
毎日見ているうちに、ある日突然「食べてみる」と言うことがあります。
一緒に作る
子どもが料理に参加すると、食べてみようとする気持ちが出やすくなります。混ぜる、並べる、だけでも十分です。
食べられるものをしっかり認める
「これは食べられるんだね、すごいね」という言葉は、子どもの自信になります。食べられないものより、食べられるものに目を向けてあげてください。
保育士時代の話
保育園でも、偏食の子はたくさんいました。
私が見てきた中で、偏食が改善したのは「食事の場が楽しくなった時」がほとんどでした。
先生や友達が楽しそうに食べている。「おいしそうだな」と思えた瞬間。そういうきっかけで、突然食べ始める子がいます。
「食べさせよう」より「食事を楽しくする」ほうが、ずっと効果的です。
おわりに
偏食は、成長とともに改善することがほとんどです。
今食べられなくても、来年食べられるようになることもあります。
「食べられるものが1つある」それで十分です。毎日一緒に食卓を囲んでいること、それが何より大事です。
めろん|保育士資格・保育士経験10年以上。5歳・6歳の娘を育てるママ。保育士の視点と母の視点から、子育てが少しラクになる話を書いています。
X(Twitter)→ @happycherish809