
「いい子になった」と思ったら要注意。子どもの我慢しすぎサインを見逃さないで
2026-06-13
はじめに
「最近、聞き分けが良くなったな」
そう感じた経験はありますか?
もしそれが急に起きたとしたら、少しだけ立ち止まって見てほしいのです。
保育士として10年以上、たくさんの子どもたちを見てきました。急に「いい子」になる子には、2種類います。本当に成長した子と、ガマンを覚えてしまった子です。
今日は後者、「我慢しすぎている子」のサインについてお伝えします。
我慢しすぎている子に出やすいサイン
① 急に聞き分けが良くなる
昨日まで泣いていたのに、今日から何も言わなくなった。
これは成長ではなく、「言っても無駄」と学んでしまったサインのことがあります。子どもが自分の気持ちを出すのをあきらめた時、外から見ると「聞き分けが良くなった」ように見えます。
② 好きだった遊びをしなくなる
以前は大好きだったのに、急に興味を示さなくなる。
心に余裕がなくなると、楽しいことを楽しめなくなります。大人が疲れているとき、好きな趣味をする気にもなれないのと同じです。
③ 夜中に起きる回数が増える
日中にガマンしている分、睡眠が浅くなることがあります。
夜泣きが復活したり、夜中に何度も起きるようになったりするのは、心が緊張している時のサインのひとつです。
④ 爪噛み・指しゃぶりが復活する
一度なくなっていた癖が戻ってきたとき、それは心のSOSです。
これらは「自分をなだめる行動」です。不安や緊張を自分で処理しようとしているサインなので、無理にやめさせるより、根本の原因を見てあげることが大切です。
⑤ やたらといい子にしようとする
「怒られないように」振る舞う子は、常に親の顔色を見ています。
本来の子どもらしさ(わがまま、泣く、ぐずる)が消えて、大人のご機嫌取りをするような行動が増えたら、要注意です。
なぜ子どもは我慢しすぎてしまうのか
いくつかの場面で起きやすいです。
- 下の子が生まれた
- 引越しや転園など環境が変わった
- 親が忙しそうにしている
- 兄弟と比べられることが多い
- 怒られることへの恐怖が強い
子どもは「この人の前では泣いても大丈夫」と思える相手にだけ、本音を出します。
泣いたり、わがままを言ったりできる子は、安心できる場所がある子です。
気づいたらどうする?
難しいことはしなくていいです。
まず、何もしないで隣にいてください。
「最近元気ないね」「何かあった?」と聞くより、ただ隣に座って、一緒にテレビを見たり、何もしない時間を作るだけで十分です。
子どもは「この人は私のそばにいてくれる」と感じると、少しずつ自分を出せるようになります。
それから、こんな声かけも効きます。
- 「今日、嫌なことあった?」(あったかどうか、だけ聞く)
- 「ママも今日しんどかったよ」(親が弱さを見せる)
- 「何もしなくていいから、ぎゅっとさせて」(言葉より体温)
おわりに
「うちの子、最近おとなしいな」と思ったとき、ぜひこの記事を思い出してください。
我慢しすぎている子は、助けを求めることさえあきらめていることがあります。だからこそ、気づいた大人が先に動いてあげることが大切です。
サインに早く気づけたあなたは、もうその子の安全基地です。
めろん|保育士資格・保育士経験10年以上。5歳・6歳の娘を育てるママ。保育士の視点と母の視点から、子育てが少しラクになる話を書いています。
X(Twitter)→ @happycherish809